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今を遡ること約200年前の江戸時代、和歌山藩氏野中氏の邸内に1本の木がありました。その木には非常に珍しい果実が生っていたので、藩主の徳川治宝公に三方にのせて献上したところ大変喜び、直々に「三宝柑(さんぼうかん)」と名付けました。それ以後、徳川公は藩外への持ち出しを一切禁止し、江戸時代が終わるまでは一般栽培すら禁じたのです。

三宝柑(さんぼうかん)はデコポンに形が似ていますが、果皮がオレンジ色のデコポンに比べて、あざやかな黄色をしています。その葉の緑色と黄色のコントラストがとても美しく、おめでたい果物として絵画の題材になったり、高級料亭でも使われたり…と色々と引き合いの多い柑橘なんです。

三宝柑(さんぼうかん)は少し種がありますが、爽やかな酸味と香りが大変素晴らしく、根強いファンの多い柑橘です。また、一般市場にはほとんど出回らない大変珍しい柑橘でもあるんです。紀州徳川の殿様達が愛した味、是非一度いかがですか？

▲デコポンのような外見
三宝柑(さんぼうかん)はデコポンよりも黄色いのが特徴です。

▲芳醇な香り
三宝柑(さんぼうかん)の芳醇な香りは他の柑橘を圧倒するほど。

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